掛塚まつり
本日のSBSラジオ【磐田情報局】は
明日10月18日(土)・19日(日)に開催される
『掛塚まつり』について
ゲストの掛塚まつり本部の名倉慎一郎さんに
お話を伺いました
掛塚は、明治の頃までは天竜川上流域の木材などを
江戸や大阪に積み出す湊町として栄えていました
そこで、廻船問屋や船頭などを中心に
航海の無事を祈る祭りが行われてきたのです
この廻船業で得た富を背景に、豪華な屋台が作られ、
神輿渡御のあとについて町中を曳き回されるのが掛塚まつりです
掛塚まつりで演奏される掛塚屋台囃子は
県の無形民俗文化財に指定されています
お囃子の起源は、宗良親王が白羽の湊に漂着したときに
伝えられたと云われているそうですが、
これはあくまで伝承として考えてほしいそうです
県内の祭囃子は、江戸の神田囃子系のものが多いそうですが、
掛塚のお囃子はこれとは全く違うんだとか・・・
神社に入るときや出るときは勇壮な曲が囃されますが、
祭りが終わって帰るときは「おくげん囃子」という
荘重な曲になります
また、町内を曳き回すときは神楽囃子や馬鹿囃子というように
場面によって使い分けているそうです
なお、屋台囃子保存会は、
祭り以外にも色々なイベントに出演しているようで
そのために日々練習に励んでいるそうですよ
さらに、子供たちの教育にも力を入れていて、
重要な文化財を後世に残すために努力されているとのこと!
そして!掛塚まつりといえば「掛塚屋台まつり」と言われるように
豪華絢爛な屋台も有名ですが、
掛塚の屋台は、江戸の末から明治頃にかけて作られたものが多く、
製作年代も古くて、諏訪の名工「立川和四郎」の製作であったり、
和四郎の彫刻が施されていたり、著名な工匠の系譜をひく
貴重な屋台として市の指定文化財になっています
特徴は、四輪で唐破風一層の屋台
遠州は二輪の山車が多いですが、天竜川の流域は
掛塚型の屋台が分布しているそう
浜松も四輪ですが、屋根が二層になったものが多いんだとか
また、古い形式を残しているので、カジやブレーキなどはなく、
全て人間の力でコントロールしているそうです
提灯も全てろうそくを用いているので、柔らかな感じがします
彫り物は、立川流だけでなく掛塚の大工や名古屋、
関東の彫師のものもあるそうです
屋台は貴船神社に集まるので、そのときにお宮に来ていただければ
見ることができます
18日(土)は夕方から夜にかけて、
19日(日)は午前中から昼過ぎまでと、夕方から夜にかけて
二度神社に集合します
19日(日)の午前中は祭典があり、それが終わって
正午頃、渡御の行列がお発ちになります
屋台のミニチュアのような神輿や竹馬と呼ばれる先払いなど
独特の祭り風景が見物できますよ
掛塚まつり会場の貴船神社は、JR磐田駅または浜松駅から
バスが出ています
どちらも「掛塚」で下車して下さい
お車でお越しの場合は、天竜川河川敷が駐車場となっています
是非、雅な屋台囃子と豪華絢爛な屋台を観に来て下さいね
10月17日放送分は10月23日(木)まで
磐田市役所ホームページで音声配信にてお聴きいただけます♫
http://www.city.iwata.shizuoka.jp/shisei/kouhou/iport/index.php
来週の放送もお楽しみに★
noriko
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